参院選の結果に寄せて

2013年7月23日 14時49分 | カテゴリー: 活動報告

 参院選は自民党の独り勝ちで終わりました。安倍政権の経済政策への期待感が薄れていなかった、ということになるのでしょう。日銀がお金を刷りまくって市場に流し、それで株価は上がっても、企業の設備投資にはつながっていません。金融緩和が経済活動のエンジンになっていない現状です。選挙の遊説中、安倍首相は何度も「実体経済が上向いている」と口にしていました。「実体経済はちっとも上向いていないじゃないか」という指摘があるからこそ繰り返されたフレーズに他なりません。自民党の経済政策に望みをつないで支持した人が圧倒的多数だったのは、それだけ苦しい生活を強いられている人が多いということ。政権与党は肝に銘じてほしい。

 選挙結果は、昨年末の衆院選と同じく、自民の勝利というよりも民主の敗北と捉えるのが妥当です。他がダメだから、という国民の「消去法の判断」で議席を伸ばした政権与党により、改憲、原発推進、TPP参加、他国から見れば実験台を買って出たような金融緩和といった、国のありよう、私たち一人ひとりの暮らしを大きく変える政策が今後進められていくのでしょうか。私たちは「そこまで託しているのではない」という意思表示をしていかなくてはなりません。

 「選挙2」という映画が話題になっています。3.11直後の川崎市議会選挙に無所属で出馬した候補の選挙戦を追ったドキュメンタリーです。この映画を撮った想田和弘監督が朝日新聞に寄せたコメント(7月11日)に同感です。
「『選挙2』のイベントで、若い人が『政治はわかりづらい』と言った。まるで商品へのクレームのように聞こえた。自分を、政治というサービスを票で買う消費者だと思っているのか。(中略)有権者は、気に入らない商品は買わなくていい消費者とは違う。」

 投票したい政党、政治家がいないからと選挙に無関心になるのではなく、民主主義は手間と労力がかかるものと見極め、探しだし、押し出していこう、と考える人が増えなければ閉塞した状況は変わりません。神奈川ネットはそれを地方政治の場で実践することで、明日へのモデルを示していきたいと考えています。