鎌倉市の公共施設再編―モデル事業案が示されました

2013年11月1日 23時47分 | カテゴリー: 公共施設再編

外部有識者の会議でモデル事業案が明らかに
 鎌倉市は、公共施設の維持・管理、改修などの経費が今後市の財政を大きく圧迫するという危機意識のもと、公共施設再編への取組みを進めています。今年4月には「鎌倉市公共施設再編計画基本方針」が策定され、この基本方針を踏まえた個別具体の公共施設の再編計画が、平成26年度を目標に策定される予定です。
 今年度は、「再編計画策定に向けた基礎資料の作成」と、「モデル事業の選定と実施に向けた検討」が、外部有識者からなら公共施設再編計画策定委員会において行なわれています。10月30日(水)に開催された第7回の策定委員会でモデル事業案が示されるということだったので、傍聴してきました。

 鎌倉芸術館がモデル事業に!
 公共施設再編計画は、大きく中長期計画と短期計画に分類されています。モデル事業は、短期計画の中で、「早期に解決すべき問題を有する個別施設を把握して対応の方向性を示し、その一部をモデル事業として抽出した上で、再編の実施に向けた計画を策定する」と位置づけられています。
 さて、10月30日の委員会で示されたモデル事業(先導事業)案は、①レイ・ウェル鎌倉 ②市営住宅 ③鎌倉芸術館の3つでした。この3つが選ばれた「抽出の考え方」は、配付資料中に次のように示されています。

 

<緊急性>

<汎用性>

<財政効果>

レイ・ウェル鎌倉

耐震化・老朽化、低利用

老朽化した低稼働率の施設

機能を移転・集約化することによる更新費の削減等

市営住宅

耐震化・老朽化、高齢化への対応

小規模で分散配置された施設

効率的な土地利用を行うことにより、施設の修繕費や運営費を削減

鎌倉芸術館

設備更新、指定管理更新時期

高機能で、維持管理費が大きい施設

機能や運営管理手法の見直しにより、設備更新費、運営管理費等のコストを削減

 これら3つがモデル事業案として示されたことについて、委員からは、「モデルとしての汎用性に欠ける選択、先行検証事業とでも名称を変えてはどうか」といった厳しい意見が出ました。
 私は鎌倉芸術館の名前があがったことに少なからず驚くとともに、公共施設再編の切迫度を再認識しました。しかし、いくら切迫しているとは言え、計画推進の方向性については多方面からのさらなる議論が必要だと考えます。策定委員会の一般傍聴定員は6名ですが、配付資料は日にちをおかずに市のホームページに掲載されています。http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/keiki/sakuteiiinkai.html