鎌倉市の渋滞対策にロードプライシングは有効?

2014年11月25日 22時55分 | カテゴリー: 交通政策

 1125日、第8回鎌倉市交通計画検討委員会が開催されました。811日以来2か月半ぶりの開催です。この間、同検討委の専門部会は10月に2回開催されており、今回は専門部会での検討を踏まえた、ロードプライシングの「課金に関する方向性の確認」がテーマでした。
 前回8月の検討委で了承が得られた鎌倉ロードプライシングの基本的な考え方は、
◆鎌倉地域の交通渋滞の解消及び市民が安全安心に暮らせる環境の回復を目的とする
◆対象エリアを車で訪ねる場合、次のいずれかを選択する(選択1)パークアンドライドを利用して公共交通に乗り換える (選択2)そのまま流入して課金されるが、課金記録が次回来訪時に使える公共交通割引等になる、というものです。
 今回は、対象エリア、対象日、対象時間、課金単位、課金対象、課金パターン、課金の使途についての専門部会での検討結果が示され、了承されました。その一部を挙げれば、課金単位は1日単位ではなく、流入毎(但し、市内の業務車両は対象外)、課金パターンは「市民」と「来訪者」とで異なるものとし、市民の課金割合は来訪者の01割程度する、などです。

 しかし、委員の中からは、「以前からずっと一般道での課金(ロードプライシング)が法的に実現可能なのか否かの確認を求めている。答えが出ないまま、このように計画づくりを進めてしまってよいのか」という問題提起がありました。これに対し、まちづくり景観部長は「法定外目的税または特区の形で法的な問題のクリアを考えていく」、交通計画課長は「ロードプライシングの実現化に向けた新たな委員会を設置し、国との協議を進める。来年3月の第9回検討委では、新委員会について報告できるように持っていく」と答えました。果たして今後国が鎌倉市の取組みを前向きに捉え、協議のテーブルに着くでしょうか。楽観はできないと思います。

 この秋は議会の委員会視察で京都市と姫路市を訪ねました。両市とも中心部の道路の幅の広さ、まち並みの空間の大きさ、余裕度が鎌倉市とは全く異なることを思い知らされました。その京都市が、「歩くまち・京都」憲章を定めています。鎌倉市も、全国で初めてのロードプライシングの実施を目指すより、「歩くまち・鎌倉」の利便性と魅力を高める努力を積み重ねることが、長い目で見て「交通渋滞の解消及び市民が安全安心に暮らせる環境の回復」につながるのではないでしょうか。