鎌倉市の津波避難計画~実際に役立つ地域別計画を

2016年1月21日 23時33分 | カテゴリー: 防災

 鎌倉市は、2014年度中に津波避難の全体計画を策定(「鎌倉市津波避難計画(2015年7月)」として市のホームページに掲載)し、2015年度は、沿岸部の地域ごとの避難実施の具体的方向性を盛り込んだ「地域別の避難実施計画」を策定します。

 今年度中の完成を目指して、沿岸部を3地区に分けた住民参加のワークショップが、1月20日(腰越、七里ガ浜地区)から開催されています。1月21日夜、鎌倉消防署の会議室で開催された回(長谷、稲村ケ崎、坂ノ下地区対象)を見学しました。
 自治会長さんを中心とした参加者の皆さんは、3つのテーブルに分かれて、想定される地震のうちの「最大の浸水面積、最大の津波高さ(14.5m)、最短津波到達時間(8分)」を前提に、避難実施の課題等について意見交換。その後、公表されている「参考避難経路」以外の避難ルートが考えられないか各テーブルで検討を行い、自治・町内会単位の地図に避難ルートの候補や危険・注意箇所などを書き込んでいきました。22日には、由比ガ浜・材木座を対象として開催され、3地区での検討結果を受けた第2回のワークショップは3月10日に予定されているそうです。

 地域の実情をよく知る地元住民の皆さんからは、津波避難実施の具体的な提案が出てくることでしょう。民有地をショートカットする、現在は藪に覆われている山道を通行ができるようにする、地元のマンションに一時避難の津波避難ビルとして便宜提供を依頼する…等々が考えられます。
 そうした提案(情報)については、
①今後の避難路、避難場所整備の検討材料として行政が把握する、
②地元の自治会・町内会レベルで共有化する、
③新規の参考避難経路として一般に公表する 
といった段階の異なる取扱いが考えられます。「地域別の避難実施計画」にどのあたりまで反映させるのか少し気になりました。
 津波避難計画策定の支援業務を委託されているコンサルタントが沿岸部のエリアを歩き、状況把握を行っていることはワークショップを見学してわかりました。防災の担当者が地域に出向いて自主防災の方たちと一緒に現場を検分する余裕があるともっとよいのではないかと思いました。