旧村上邸の保全・活用に向けた「対話型市場調査」

2016年8月14日 18時02分 | カテゴリー: まちづくり

6月25日付の記事で報告した鎌倉市西御門二丁目の旧村上邸について、鎌倉市のホームページに「対話型市場調査」実施のお知らせが掲載されています。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2016/documents/kishahappyou.pdf

記者発表資料

記者発表資料

旧村上邸(鎌倉市HP掲載写真)

旧村上邸(鎌倉市HP掲載写真)

旧村上邸は、鎌倉市景観重要建築物に指定されている和風木造住宅で、敷地と共に今年6月に鎌倉市に寄付されました。
「保全及び活用の検討を進めるに当たり、景観整備機構等()との連携や民間活力の導入による、 当該施設の保全・活用に係るアイデアを広く募集し、民間事業者等の方々との対話を通じてその可能性を探り、今後の参考にさせていただくために、『対話型市場調査』を実施する」とのことです。
申込期限は8月26日、対話の実施は9月29日または30日に予定されています。
景観整備機構→https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/keikan/keikanseibikikou.html

今回取られる「対話型市場調査」は、官民連携の一手法として採用する自治体が増加している「サウンディング型市場調査」と同趣旨のものです(「サウンディング(sounding)」=「打診する」「ある事に対する相手の意向や意見を確かめるために、前もって相手に働きかけ、様子をうかがう」の意)。
案件の内容・公募条件等を決定する前段階で、公募により民間事業者の意向調査・直接対話を行うことで、当該案件のポテンシャルを最大限に高めるための諸条件の整理につながり、民間事業者にとっても参入しやすい環境(公募条件)の協議の機会となると言われています。

鎌倉市において同様の「対話」は、鎌倉山一丁目の扇湖山荘の保全・活用に向けて2014年秋に実施されています。この時は、5グループの参加を得ましたが、具体的な保全・活用策の決定には至りませんでした。

旧村上邸は扇湖山荘のように規模が大きくない分、地域で活用するスペースとして、また、鎌倉市の景観資源として多様な活用の可能性を持っていると見られます。対話型市場調査という手法の成功例になるのか注目されます。