鎌倉・お宮通りの宅地開発

2017年2月3日 00時27分 | カテゴリー: まちづくり

大平山住宅地の地区計画~都市計画提案制度第1号
2月2日の鎌倉市都市計画審議会で、寺分3丁目の大平山住宅地の地区計画が議案となりました。
この地区では、かねてより良好な住環境の維持・保全のために自主まちづくり計画の策定、住民協定の締結が行なわれていました。
しかし、2009年に計画区域内で敷地分割が問題化したことから、2012年にまちづくり市民団体から地区計画を決定する「都市計画提案」が行われました。
内容としては、敷地面積の最低限度を165㎡とすること、建築物の外壁を敷地境界線から1.0m以上離すこと等を地区整備計画とするものです。
「都市計画提案制度」に基づいて都市計画地区計画の決定が行われたのは、鎌倉市では本件が初めてであるとのことです。

二階堂では大邸宅が13区画に分割
このような動きがある一方で、二階堂の鎌倉宮に至るお宮通りの敷地面積約2700㎡の大邸宅が売却され、13区画に分割して売りに出される開発計画が話題になっています。 1区画が約170~199㎡で建売と土地販売が半々。12月半ばに業者から鎌倉市に「中規模開発事業土地利用方針届出書」が提出され、まちづくり条例に基づく手続きが始まって、既に事業説明会が開催され、現在その結果の縦覧中です。
現地は、建物解体の車両が入るために門扉などが取り外された状態です(写真参照)。
建物解体は、まちづくり条例の手続きの進行状況に関わりなく進めることが可能で、お宮通りの景観を代表する邸宅の解体前に、外観だけでも一般公開をして欲しかったという近接地区の方の意見も耳にしました。
二階堂中規模開発2
市内50数地区で結ばれている住民協定では、敷地面積が50~60坪以下となる分割を防ぐ内容のものが多いところ、この案件では、元々が大変広大な宅地であったことから、13に分割しても良好な住宅が建つのに十分な敷地面積が保たれるとも言えます。
それでも、広い庭と邸宅の佇まいを惜しむ声は少なくありません。個人の財産権を侵害することはできませんが、景観重要建築物に指定されていたら、現在示されている開発計画とは違う進展もありえたでしょう。
景観保全の取組みは開発計画が浮上する前に進めておかなくてはならない…といつも思います。二階堂中規模開発