江ノ電鎌倉駅で沿線住民が行列に並ばずに改札を通れる社会実験

2017年5月6日 18時54分 | カテゴリー: 交通政策

江ノ電は近年観光客の増加により混雑がひどくなっています。
特にゴールデンウィークなどの観光シーズンには、乗車待ちの列が駅の構外まで長く伸び、日常的な移動手段として江ノ電を利用する沿線住民が利用できない、外出を控えざるを得ない状況になっています。

この状況の改善に向けた試みとして、今日5月6日、「江ノ電沿線住民等の異動の円滑化に係る社会実験」が行われました。
江ノ電沿線に在住、在勤、在学する人に事前の申請により「江ノ電沿線住民等証明書」を発行し、社会実験当日に、その証明書を改札で駅員に提示する人は、駅構外の行列に並ばずに改札内に入場できるようにするものです。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsu/documents/4-29-oshirase.pdf

午後2時半過ぎ、江ノ電鎌倉駅に見に行ってきました。
5月3~5日と鎌倉の中心部と観光スポットは大変な混雑でしたが、今日は人出も普段の土日なみに戻っており、駅構内に入るのを待つ行列はできていませんでした。
改札口に立つ誘導員に聞いたところ、行列になっていないので、自分がここにいる間に沿線住民証明書を示して改札を通った人は数名程度、とのことでした。
現場にいた交通計画課長によれば、5月6日の実施にしたのには混雑のピークを外す意図があり、事前に沿線住民証明書を申請した人は約1200人で、申請受付に際してニーズ把握のアンケート調査も行ったそうです。

夕方のテレビ朝日のニュース番組では、「予想外の結果」と報じられていました。
混乱を来さないよう、連休中のもっとも混雑する日は敢えて避けたということなので、市としては予想外ではない、のかもしれませんが、ちょっと拍子抜けの社会実験でした。

周知期間が短かった割には1200人の申請者があり、ニーズ調査も行ったのは、状況把握という点ではよかったのでしょう。
しかし、実際に観光客等の行列ができた時に沿線住民の優先入場が支障なくできるかどうかの検証には至りませんでした。

社会実験をやった、というだけで終わらないようにしなくてはなりません。