自治体運営型通販サイト・鎌倉sg中止の決定

12月19日昼、松尾市長から中村市議会議長に対し「自治体運営型通販サイト・鎌倉sgの事業を中止する」との回答がありました。ストップしていた総務常任委員会は、これを受けて夕方から審査を再開しました。

佐賀県武雄市ほか16自治体が参加する通販サイトに鎌倉市も加わり、Facebookで鎌倉の名品・特産品等を紹介・販売することで、市内事業者の育成支援、地域活性化を目指す、という「鎌倉sg」。6月議会の補正予算で720万円がつき、鎌倉市はF&Bホールディングス企業連合と9月に業務委託契約を結びました。しかし直後にF&Bが自治体の業務委託を受ける要件を備えた組合なのか疑義が浮上。以後、総務常任委員会では所管の政策創造担当部に事実確認を求めてきました。既に6月議会の補正予算として通してしまった案件なので、事業の賛否を議案として取り扱うことはできず、あくまで事実確認を求める形で追及してきたもどかしさがありました。

この事業は、国の緊急雇用創出事業臨時特例交付金を活用しています。私は、6月議会の補正予算についての討論で、本当に雇用創出につながるように委託先の選定、委託事業の点検評価等、きめ細かく行うことを要望しました(しかし、後に判明したところ、F&Bが通販サイト構築運営事業で新規雇用した人員はたったの2名でした)。F&Bという組合の実態や先行自治体での通販サイトの運営状況等についても、この時調査を進めて問題提起をしておけばよかった、という思いをその後ずっとひきずっていました。今回中止(「今年度は」という前置きがつくかどうかは確認中)が決まったことで、ようやくやり残した宿題が終わったという気持ちです。

総務常任委員会は20日午後も開かれますが、会期延長になっていることから、予定されていた議事日程のうち、前々回で報告した「かまくらタッチ」他いくつかは今定例会で取り扱うことができなくなりました。