鎌倉市職員給与~体質改善に即効性を!

給与条例修正案賛成討論(2014.9.26) 
  
鎌倉市議会9月定例会最終日の9月26日、職員給与条例を改定する条例案に対する修正案が、19対6の賛成多数で可決しました。
 
昇格ポスト不足などを補うために、実際の職務の内容で該当する給与表の級よりも上位の級の給与を支給する「わたり」の制度は、2010年の総務省通知により、全国の自治体において廃止へと向かう中、県内では鎌倉市だけが温存させていました。
 
市が9月議会に示した給与条例改正案は、1つの級が1つの職務に対応するように級の再編を行ない、わたりの制度の解消をはかるものでした。しかし、級の再編によって給与が減額される職員の減額幅を年間最大1.5%に抑えるという緩和措置が盛り込まれたことにより、実態としてはわたりの解消になっていませんでした。
 
912日開催の総務常任委員会では、この緩和措置を削除する修正案を草莽の会の岡田議員とネットの保坂が連名で提出、全会一致で可決させました。本会議へは総務常任委員会修正案として委員長から提出され、
私は採決に先立って賛成討論を行いました。(※討論の内容は、冒頭の青い字をクリックしてご覧ください)
 
神奈川ネットでは、わたりの実質的な解消と、財政状況に対する危機感を持って総人件費の抑制を目指すべきとの立場から、修正案を提案し、これに賛成しました。

 この日私が行なったもう一つの討論は、家庭ごみ有料化の実施日を来年4月1日に変更する改正条例と関連の補正予算案に対する反対討論です。両議案は、賛成13反対11退席1の僅差で可決しました。6月定例会でごみ有料化の改正条例が可決して以降、条例は施行されたものの予算がついていない状態が2か月以上続きました。特別委員会の設置を経て、この本会議での可決により、ついに有料化実施が決定的となりました。ごみ処理施策がこれで解決に向かうのではなく、ますます混迷の度を深めることを懸念します。