温かいご飯と汁物が供される逗子市の中学校給食

献立はサンマの梅煮、回鍋肉、野菜の辛子和え、若布の味噌汁

 神奈川ネットワーク運動では、県内自治体における中学校給食の取組み状況について調査を進めています。1015日、昨年から中学校給食を始めてちょうど1年が経過した逗子市の給食を試食させていただきました。
 逗子市の中学校給食は、委託先の横須賀市の民間事業者の調理場で調理し、ランチボックスに盛り付けて各中学校に配送するランチボックス方式ですが、献立は市の栄養士が1ヵ月ごとに作成し、食材の注文も全て栄養士が行なっています。食材は地場の野菜を毎食100g摂れるように工夫し、魚も新鮮なものを産直で調達して献立に多く登場するよう心掛けているそうです。民間委託のランチボックス方式といっても、委託しているのは調理と配送の部分だけであり、献立作成・食材注文にとどまらず市の栄養士さんの目が行き届いていて、実質的にはセンター方式による市直営に近い印象でした。
 逗子市独自の三つ仕切りの弁当箱に盛られたおかずは、真空冷却器で一旦急冷して衛生的な管理をはかり、一方、別の容器に盛られた御飯と汁物は保管箱で運ばれて温かいまま卓上(生徒の机)にのぼります。
 鎌倉市では、2017年度の実施に向けて準備を進めています。今年度は公募型プロポーザルを行なって委託業者を選定します。業務委託の仕様書の作成にあたっては、先行他市の事例研究を活かしてほしいと思います。逗子市の試食会で感じたのは、担当者のやる気がモノを言う、ということでした。