地域拠点校選定の考え方(素案)がパブコメ中です

鎌倉市は、2015年3月に策定した公共施設再編計画に基づいて、2016年度末までに地域拠点校を選定します。
市内5行政地域に各1校の候補校を示した「地域拠点校選定の考え方(素案)」の意見募集(パブリックコメント)が2月1日から始まりました。
3月2日まで意見を受付けたのち、3月中に素案を確定するとのことです。https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/keiki/kyotenko_pubcomme.html

Q. 地域拠点校とは?
地域拠点校とは、各行政地域にある学習センター、老人福祉センター、図書館等の機能について、それぞれの地域で必要な機能を精査した上で、地域活動の場や多世代が多目的に利用できる交流スペースを小中学校の施設と合体・複合化して機能集約をはかるものです(図参照)。拠点校イメージ図

Q.なぜ地域拠点校を作るか?
鎌倉市は、公共施設再編計画の大きな目的を、公共施設に係る維持管理、補修・建替え等のコストの削減においています。
そのための手法として施設の多機能化・複合化がはかられます。計画推進の要と位置づけられたのが、市の公共施設の4割以上を占める学校施設です。
学校施設と他の公共施設との複合化は国の動向に沿ったものであるとのことです。

Q. 行政センターの機能も拠点校に集約するのか?
行政センターの学習センターや図書館の機能は拠点校に集約化される方向ですが、公金収納や住民票・印鑑証明の発行などの支所の窓口業務は、コンビニ収納・コンビニ交付へ移行する方向です。
候補校が選定されたからといって、直ちに行政センターの廃止に向かう訳ではなく、拠点校整備のスケジュールは、候補校の建替え等にあわせて行っていくとされているため、5行政区でかなりの時期的バラツキが予想されます。

Q. 「素案」で挙げられた候補校は?
簡略化して候補校と書いていますが、素案では、評価条件※に基づいて一次抽出した学校の中から「優先的に検討していく学校」として次の5校が挙げられています(※評価条件:容積率の余裕、敷地形状等、高さ制限、交通利便性、津波想定、土砂災害の危険性、築年数など)。
・鎌倉地域―御成小学校
・腰越地域―腰越中学校
・深沢地域―深沢小学校
・大船地域―大船小学校
・玉縄地域―玉縄小学校

Q. 御成小学校が候補校になったのは市役所移転の補完か?
市は、市役所本庁舎を現在地(御成)で建替えるのか他所に移転するかの方針を今年度中に決める、としており、移転の方向性を示した整備方針が別途パブコメ中です。
しかし、他所に移転した場合の市役所の行政機能を残すために御成小学校の地域拠点校化を検討するわけではないようです。
本庁舎の整備は、基本構想の策定(策定年度は未定だが2018年度以降であることは確実)から7年間は要すると見られます。本庁舎が他所に移転した場合の跡地の施設整備は移転後となります。
一方、御成小学校が拠点校として整備される場合の改築(または大規模改修)の時期は未定ですが、本庁舎の移転時期とはかなりずれるものと見られます。