神奈川は第2の基地県―駅前に広がる米軍施設・相模補給廠

 

屋上から補給廠を展望

 1013日、神奈川ネットワーク運動主催の「2015神奈川の基地を知るピースリングツアー」に参加しました。月末には横須賀・横浜コースも予定されていますが、私が参加したこの日は、県央エリアの相模総合補給廠、キャンプ座間、厚木基地をマイクロバスで回りました(保坂FBでは既報)。

 相模原市内には日米安全保障条約と日米地位協定により、相模総合補給廠、相模原住宅地区、キャンプ座間の3つの米軍基地があり、合計面積は旧市域の約5%にも及びます。
 相模総合補給廠は、戦地で使用する「弾薬・武器を除く」あらゆる物資の備蓄、管理、整備等の兵站業務を担うと位置づけられています。JR相模原駅のビル屋上から展望したところ、500人収容の野戦病院が設営できるセットやパイプラインを組み立てるセット等を収容したコンテナが確認されました。有害物質・廃棄物の処理も行われ、構造物のない一帯は演習にも使われ、訓練基地としての側面も持っています。
 
200ヘクタールの広大な敷地のうち、JR相模原駅に隣接する17ヘクタールが昨秋返還されましたが、補給廠を監視する市民グループは、施設の新設など基地機能はむしろ強化されていると指摘します。

 824日未明に起きた倉庫の爆発火災については、米軍が行なった調査の結果報告がいまだなく、危険物の管理状態も、爆発の原因も不明なままです。火災が起きた倉庫は県営上矢部住宅から300mの距離です。市街地に国、地元自治体の権限が及ばない補給廠があることの重さを痛感せざるをえません。