鎌倉市意見公募手続き条例(パブリックコメント手続き条例)
前項で「鎌倉市公共施設再編計画基本方針案」のパブコメで意見を提出したことを書きました。私はこれまでにも鎌倉市や横浜市、神奈川県が行なうパブコメに応じてきました。いつも思うのは、「パブコメとは一種のガス抜きなのか」ということです。パブコメの結果報告としてホームページに「市民の皆さんからこういう意見が寄せられました」いう概要が掲載されます。そしてそれに対する実施機関の考え方が示されます。それでおしまいです。
鎌倉市意見公募手続き条例を見ると、第7条(意思決定)として、「1 実施機関は、前条の規定により提出された意見を考慮して、政策等の意思決定を行うものとする 2 実施機関は前項の意思決定を行ったときは、市民等から提出された意見の概要及び実施機関の考え方並びに政策等の案を修正したときはその修正内容を公表しなければならない」とあります。
しかし、パブコメで同趣旨の意見がいかに多数の市民からが寄せられようとも「政策等の案を修正」することはまず行われません。「これは手続きについて定めた条例だから…」というのは行政マンの常套句です。
パブコメが政策に反映されやすいよう条例の規定の仕方を変えるとともに、職員の意識改革を促したいものです。