街づくり胡桃ヶ谷での夏の集い
8月4日、浄明寺4丁目の「街づくり胡桃ヶ谷 集会所」で開催された「夏休み お楽しみ会」にお邪魔しました。今回のお楽しみの目玉は、プロのエンターティナーによるジャグリングとマジックのショー。子どもたちは大喜び、大人も熱心に見入ってしました。庭ではスイカ割り、焼きトウモロコシ、焼きそば作りが行なわれ、室内ではショーの後、座卓を囲んで賑やかに食べたり飲んだりの時間が流れる、地域の夏祭りでした。
この「街づくり胡桃ヶ谷 集会所」は、居住者が市外に転居された後の個人の住宅を、地域の住民がコミュニティスペースとして活用しているものです。広めの二間続きの和室で、体操教室、太極拳教室、歓談サロン、ママ外出時の子どもの預かりなどが行なわれ、日常的にフル活用されているそうです。地域コミュニティの規模が、ひとつの集会所を自主的に管理・運営するのにちょうど合っているようにお見受けしました。
鎌倉市では、1996年に健康福祉プランが改定された際、地域住民が主体となった「つどいの場」を自宅から歩いていける身近な場所につくることを、目標の一つとして掲げました。そして、不動産を福祉活動などに使ってもらいたい人と、活動の場を求めている人(非営利団体)を引き合わせるための「空き家、空き店舗等情報登録制度」がもうけられました。しかし、登録制度はできたものの、提供する側、求める側の双方で登録もマッチングも進んでいません。
街づくり胡桃ヶ谷 集会所は、この登録制度とは別の自主的な取組みで、篤志の家主さんの協力があって可能となったものです。お互いの顔の見えるエリアで、空き家を地域の財産として生かした実践例として、学ぶところは大きいと思います。