総務常任委員会の副委員長を辞任しました

 22日、鎌倉市議会総務常任委員会が開催されました。総務常任委員会の開催日は、12月議会において12171822日、閉会後に119日、そして22日です。この後210日にも開催が予定されています。
 総務常任委員会で休憩が相継ぎ、長引いて、他の委員会が定例会中の
1日で終わるところ、複数日を要してばかりいることの実情については、これまで書くことを控えてきました、議会、委員会の自律性に関わる問題、批判をすればそれは全て構成員である自らに返ってくる問題だと考えてきたからです。
 しかし、このたび一昨年の12月議会の会期中に就任した副委員長を辞任しましたので、委員会の状況について報告しておくべきだと判断致しました。

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 総務常任委員会では、一部の委員から委員会当日になって日程・審査案件や関連資料の追加請求が頻繁になされます。緊急性のあるものを除いては事前に調整して臨むべきですし、なぜ追加が必要であるかという理由も委員会の場で説明されてしかるべきです。2日に辞任した永田前委員長は、委員会審査のプロセスの透明化を目指す立場で、日程・審査案件、資料の追加請求がされた場合にはその場で委員全員に諮る、という議事整理を大切にしようとしていました。前委員長が委員に諮った折には、私も一委員として追加の必要性の説明を求めることもしてきました。しかし、越権行為であるかのような受け止め方で応じられ、他の委員からの発言はなく、結局何が問題なのかも明らかにされないまま、当局の答弁、資料の準備のため休憩がずっと続く、という状況に陥りました。
 重要な案件であれば、時間をかけて審査することに全く異議はありません。しかし、問題点を明らかにして質疑をすることにこそ時間をかけるのが本来のあり方です。現状はそうではありません。

 2日の委員会では、冒頭で委員長交代の動議が出されました。動議を出したのは追加請求をしている委員です。議事が全く進まない責任を取るべきだ、というのがその理由。委員会の審査が進まない責任は委員長にある、ということです。
 
動議が出されたので前委員長は席をはずし、副委員長であった保坂が代理で委員長席に着き、各委員に動議について諮りました。交代3(曖昧な発言を含む)、多数意見に従う1、永田委員の意向を尊重1、という結果。交代が多数意見となり、それを受けて委員長は辞任、委員長を支える立場にあった副委員長の私も辞任しました。

 その後新しい正副委員長が決まり、午後には委員会審査が再開しました。永田前委員長の下では提案しても拒まれていた日程の組替え(追加請求の資料が整わずすぐに審査できない日程を後回しにして、他の日程を行う)が、いとも簡単に了承され、あっけないほどスピーディーに日程消化がなされました。議事が進まなかった理由が何であったかを語って余りある展開であったと言えます。

 このような記事を掲載するのは残念ですが、議会の状況を公開することは必要であると考えました。先頃鎌倉市民のお一人から議長宛てに届いた「総務常任委員会の正常化を求める要望書」には、「民意からかけ離れた独り善がりのやり方がまかり通る鎌倉市議会を市民は到底許すことができません」という強い批判の言葉が書かれていました。議員ひとりひとり、そして議会全体として応えていかなくてはならないと思っています。