鎌倉市の新しい津波シミュレーション動画
今日、4月1日から鎌倉市のホームページで「津波シミュレーション動画」が公開されています。https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sougoubousai/tunamisim2804.html
もし津波が鎌倉市に襲来した場合、どのような被害が起きるのかを、市内4地点(由比ガ浜、鎌倉駅前、七里ガ浜、腰越)をモデルにCG(コンピュータグラフィックス)で再現し、具体的な避難のイメージを促すとともに、津波発生のメカニズムや想定される地震と津波の到達時間などを解説したものです。
全編14分16秒の映像を早速見てみましたが、住んでいる街だけに、大変臨場感があります。動画作成の業務委託先は、昨年12月7日に実施した公募型プロポーザル(8社が参加)で決まった(株)SPフォーラムで、同社の提案金額は594万円(税込)でした。
鎌倉市はこれに先立ち、2012年には「津波避難シミュレーション動画」を作成し、13年5月から公開しています。この動画は、速やかな避難と、混雑が予想される避難路から分散移動する必要性を啓発する意図で作られました。しかし、避難者を示す「点」がルート上を移動する動画で、文字情報もナレーションもなく、インパクトに乏しいものでした。
今回の動画は、津波被害想定の最新の知見に基づき、地震発生後8分間に水が押し寄せてくる様子がリアルに描かれており、大震災後5年にして、ようやく市民の関心喚起につながる動画ができました。映像はあくまでもイメージですが、多くの人が、これを参考に「自分の場合は…」とシミュレーションをしてくれることを期待します。パソコン、スマートフォン等で動画が見られない市民への対応も必要です。