鎌倉だからできる!市民が主役のまちづくり~防災

鎌倉市は、海溝型・活断層型両方の地震の発生リスクが高く、谷戸・斜面地の多い地形で、崖地対策も長年の課題です。
市は、防災施設整備等のハード面での対応は限界があるとして、避難対策の推進等のソフト面での対応を強調しています。

東日本大震災の後に国の審議会が出した緊急提言では、「災害に上限なし」という認識のもと、最大クラスの津波が発生した場合に「人命が第一」として、
ハード・ソフト施策を総動員する「多重防御」を津波防災・減災対策の基本とすることとしています。鎌倉市の方針もこれに沿ったものです。

避難訓練や、災害時の避難で支援を必要とする方へ支援計画づくりなどが重要なのは言うまでもありませんが、
だからと言って公助として市が行うハード面の整備が進まない言い訳にはなりません。

津波避難ビル機能を備えた消防署腰越出張所

鎌倉市が指定した津波避難ビルはわずかに30です。市は、津波発生時の避難は、原則高台への避難だとしていますが、
避難路の整備や、避難経路を示す表示は、まだまだ不十分です。
昨年3月に、ようやく「津波避難計画地域別実施計画」ができました。
しかし、今後、住民参加で、具体的な中身を入れ込んでいく必要があります。
そして、地域から出てきた提案に対しては、協議の上、予算を付けて整備を進めていかなくてはなりません。市に対しては、もっと危機感を持って防災に取組むことを求めていきます。