鎌倉市岩瀬下関防災公園の開園式

 524日、岩瀬下関防災公園の開所式がありました。
 この場所は青少年広場として長年地元で親しまれてきましたが、2005年に借地契約の期限を迎えたことから、地域の自治町内会との連携のもと、鎌倉市が用地を取得し防災公園として整備をしていくことになりました。
 
用地取得と整備は、UR都市機構と協定を結び、URの「防災公園街区整備事業」として進められました。URが自治体からの要請により、・整備計画の立案 ・事業用地の取得 ・防災公園の整備 ・周辺市街地の整備 を一括して行う、というものです。自治体にとっては、URが立替えた費用を長期間で返済すればよい、国庫補助金を受けやすい等のメリットがあり、岩瀬下関防災公園は全国でその15例目として整備工事の完了に至りました。
http://produce.ur-net.go.jp/about/business05.html

 開園式のテープカットの後、普段は公園のベンチで災害発生時には炊き出し用のかまどに変身する「かまどスツール」(左の写真)、災害時には地面に埋設した蓋をあけ、上部にテント・ブースを組み立ててトイレとして使える「災害用トイレ・マンホール」(右の写真)、仮設テントとなる「防災パーゴラ」などの設備を見学しました。

 平時は多目的公園として、災害発生時は救援活動の拠点となる防災公園。URの防災公園街区整備事業は、原則として概ね1ha以上の土地が対象とのことですが、規模は小さくても同種の機能をもった防災公園を必要とするところは市内各所にあります。岩瀬下関防災公園の事例を今後に生かしたいものです。