江ノ電沿線住民優先入場の社会実験 2018
江ノ島電鉄を利用する沿線住民等が、ゴールデンウィークの混雑時に江ノ電鎌倉駅構外に並ばずに駅構内に入場できる「社会実験」が、5月3日・4日の両日行われました。
沿線住民等の生活に必要な足の確保と、江ノ電乗車を楽しみに鎌倉を訪れる観光客が共存する方策として昨年に続いて行なわれたものです。
鎌倉市は、長谷駅~腰越駅間の沿線住民等の希望者に事前に江ノ電沿線住民等証明書を交付、観光客らには実験の趣旨を説明したビラを配って協力を求めました。
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsu/documents/syutibunn.pdf
今回は行列が…
昨年は連休の混雑のピークを過ぎた5月6日に実施したため、入場の行列ができず、混雑時に沿線住民の優先入場が支障なくできるかどうかの検証には至りませんでした。https://hosaka.kanagawanet.jp/2017/05/06/1816/
今回は、3日は朝方に天候がぐずついた影響もあって混雑しませんでしたが、4日は西口広場を半周して市役所に向かう道路にも伸びる行列ができました(夕方のTVニュースでは、「行列は最長100m」と報道)。
沿線住民等証明書の交付を受けた人は、昨年が約1200人であったのに対し、今年は1471人にのぼったとのことです。
利用した人の評価、優先入場が支障なくできたかどうか、観光客の受けとめ方などについて、丁寧に検証して今後に生かしてほしいです。
江ノ電沿線に限らず、我が家のある雪ノ下も含めた旧鎌倉の広いエリアの住民は、連休や土日には外出がしづらいほどの混雑に見舞われています。
今回の社会実験は交通政策でのアプローチでしたが、観光客の分散化(時期、訪れる場所やルート)も大きな課題です。