鎌倉市、スーパーシティの指定に応募 ?!
政府は、「大胆な規制改革等によって、世界に先駆けて未来の生活を先行実現する『まるごと未来都市』を目指すスーパーシティ構想の実現を図る」として、スーパーシティ型国家戦略特区への指定を希望する自治体からの提案を公募しています。
応募の締め切りは明日4月16日。鎌倉市は、間に合うよう応募するとのことです。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/smartcity/super-city.html
解決をはかる課題に「交通渋滞緩和」
スーパーシティへの指定で、▽先端的サービスの導入▽データ連携基盤の整備▽複数分野に渡る大胆な規制改革が可能となり、市が抱える社会課題を解決し、共生社会の早期実現が期待できる、というのが指定に名乗りを上げる理由であると説明されています。
そして解決をはかる課題としてあげているのが、
・人口減少・少子高齢化への対応
・交通渋滞緩和・観光適正化
・気候変動・災害激甚化への備え
・デジタルガバメント・デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進
の4点です。
鎌倉市が送付した提案の内容は、国が選考を行っている間は非公開であると思われます。
「複数分野にわたる規制緩和」を織り込み、交通渋滞緩和・観光適正化が課題にあがっているところからすれば、懸案のロードプライシングや駐車場の空き情報検索システムのようなものが含まれる可能性が高いと推測されます。
市長は、スーパーシティの指定を受けてまでロードプライシングを実行したいのでしょうか?!
個人情報の収集、オプトインならOK?
3月13日に開催されたスーパーシティオンライン市民説明会に参加しました。
「(スーパーシティに指定されると)個人情報をまとめて掌握されるだけなのではないか?」という参加者からの問いに対し、「『自分のこの情報を提供してもよい』と合意できるもののみを、目的を限定して情報提供してもらう「オプトイン」の考え方を中心に進めていく」との説明がありました。
そこで、「市内におびただしい数のモニタリングカメラが設置される可能性があるが、カメラの映像データでオプトインはあり得ないのではないか」とチャットで質問してみました。
それに対する答えは、「顔を記録したり、個人を識別したりするような使い方はせず、人をモデルとしてしか認識しないエッジAIといった技術を活用する」というものでした。
しかし、当初はそのような使い方であっても、データ連携が広がり、データを活用した企業活動が拡大すれば、オプトインによる個人識別型情報収集・情報提供と重ね合わせた使い方がされるおそれがないとは言い切れません。
スーパーシティには全国で5か所程度が指定される見込みで、結果の公表は5~6月とされています。大変きになるところです。
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3月1日の総務常任委員会では、鎌倉市と同様にスーパーシティへの指定を目指している茨城県つくば市が、「つくばスマートシティ倫理原則」を制定していることを紹介し、情報技術の活用が個々人に対する管理が強める結果を招くことを自覚することを求めました。
http://kamakuracity.gijiroku.com/g07_Video_View.asp?SrchID=3613
(50分経過時点からスーパーシティについての報告と質疑)