福島を忘れない・全国シンポジウム

 72122日「第2回 福島を忘れない・全国シンポジウム」(同実行委員会主催)に参加してきました。

各地から地方議員が参集
 21日は、福島市の福島グリーンパレスでのシンポジウム。被害自治体の議員、元町長、原発訴訟の原告団長、弁護団代表、福島大名誉教授から、被災自治体の今、避難者の状況、原発被害訴訟の目指すもの、国の動き等について報告と訴えがありました。福島県内と関東圏を中心とした自治体の地方議員と市民約150名で会場はほぼ満席。3分の2くらいは議員で、国政政党とつながっていない会派や、無所属の議員がほとんどを占めているようでした。

 22日は、バス3台を仕立てたツアー。朝7時20分に福島市を出発して南下、二本松市、田村市、いわき市(久之浜)、広野町を経由して楢葉町、富岡町へ。夜ノ森地区の立ち入り禁止の規制線まで行って引き返し、いわき市(小名浜)を経由して5時半過ぎに福島市に戻る行程。いわき市議会の佐藤和良市議(楢葉町出身)が同行し、現場の状況を逐次解説してくれました。<この後の記事に写真を掲載>

国の姿勢の露骨さ
 シンポジウムでは、原発再稼働に向け、福島第1原発事故の深刻さを覆い隠そうと住民の帰還を急ぐ国の姿勢の露骨さと、それにより住民の分断が深まる状況について、口々に語られました。ツアーでは、地震と津波で破壊されたまま時間が止まったような居住制限区域の「人が住まない光景」に圧倒されるとともに、除染作業で取り除かれた土壌等を詰めたフレコンバッグが累々と積まれて水田であったところを覆い尽くすありさまに、憤りと悔しさがこみ上げてきました。福島の現実の一端でも直視すれば、川内原発の再稼働などとても考えられません。