鎌倉市消防出初式
1月6日、山崎浄化センターで消防出初式がとり行われました。
前日には、冷え込みが厳しい中で設営が行われたそうですが、今日は快晴で日差しが暖かく、鳶職組合によるはしご乗り、消防部隊による総合訓練、消防団の一斉放水訓練、それぞれの演技が青空に映えました。
鎌倉・大船の鳶職組合によるはしご乗り(写真は大船鳶職組合)
消防部隊の総合訓練では、昨年12月に鎌倉市と災害時における協力についての協定を締結した「(一社)鎌倉ドローン協会」によりドローンの飛行が行われました(※)。
ドローンを飛ばして、ビル屋上に逃げ遅れた人がいることが確認されたという設定です。
屋上からの避難では、はしご車やロープを使った救助の他に、地面に設置したセーフティー・エアクッションに向かって飛び降りる演技も。
はしご車、化学車などからの放水。左側の最新鋭はしご車は、アームの屈折が自在で、建物の間隔が狭い場合などでもアームを伸ばせるとのことです。
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※ドローンについて
鎌倉市が民間団体と結んだ協定で想定しているのは、
「がけ崩れ現場や広範囲にわたる冠水など、人が接近することが困難な状況下で、ドローンを活用した上空からの情報収集により、被害の軽減及び早急な復旧復興に努める」
ということです。
今回ドローンが飛行するのを初めて見て、火災現場の状況把握に活用するのは実際には難しいと思いました
(本日の設定も、「屋上の要救助者を救助した後に建物内から火災が発生した」というものでした。だったら何故屋上に避難していたのか…は、不問)。
時事通信の配信記事によると、総務省消防庁は2018年度、ヘリコプターが飛べない悪天候時も災害現場を撮影できる防水性の高いドローンを10政令市に配備する方針なのだそうです。
今後、政令市に限らず、ドローンを保有して活用をはかる消防本部が増加する可能性はあります。
しかし、災害現場の情報収集と言っても、災害現場の状況は様々です。
どの種の災害、どういう状況・ケースなら有効かつ安全(=ドローンの飛行自体が人的被害を招いたり、救助・防災活動の支障になったりしない)か、という検証を十分に行うことが先決であると感じています。