鎌倉市議会で国葬実施の撤回を求める意見書議案が可決!

本日9月12日の鎌倉市議会9月定例会で、「安倍晋三元首相の「国葬」実施の撤回を求める意見書」議案が議員提案され、賛成多数で可決しました。

議長を除く25人の賛否は、賛成12人、反対5人、退席8人でした。

私はこの間、登壇して提案理由の説明を行った竹田議員とともに他会派・無所属議員に対し意見書案への賛成を呼びかけていました。一人でも多くの賛成を得られるよう、趣旨を変えることなく文言の修正も行いました。結果的に反対者を最小限にとどめることができました。

議会議案(議員提出議案)の上程・採決は定例会最終日の本会議で行うことが多いのですが、それでは時機を逸してしまうため、市長提出議案の議案上程日の本会議に間に合わせることができたのが幸いでした。

意見書の論点
鎌倉市議会の意思として内閣総理大臣・衆参両院議長に提出する本意見書で、国葬実施の撤回を求める理由として挙げたのは、きわめてシンプルな次の2点です。

🔸国葬実施には法的根拠がない。
🔸元首相への評価は、主権者である国民一人一人が自らの意思で判断すべきであるところ、国葬を国費で行うことは、国家が一方的な評価・価値観を国民に押し付けることになる
多くの鎌倉市民が抱えている「国葬を行うことは納得できない」という思いを、意見書の提出という形で国に対して示すことができたのは本当に良かったです。
意見書は2,3日中に政府および国会に送付されます。

9月27日の半旗掲揚に、松尾市長は賢明な判断を
毎日新聞の記事が、長野県佐久市の柳田清二市長の「佐久市では、安倍元総理の国葬に際し半旗の掲揚は行いません」というTwitter投稿を紹介しています。

銃撃直後は「(市民が)みんなで弔意を示そうと思っていると理解した(ので7月11~12日には庁舎に半旗を掲げた)」が、安倍氏をはじめ政治家と旧統一教会を巡る問題が出てきたことによって「今は国民、市民全体で弔意を示そうという空気はないと判断した」とのこと。

鎌倉市長は、銃撃事件の翌週に市役所に記帳台を設置した際、「弔意を示したいと願う市民の思いを受けとめなければならない」と説明していました。
「国葬」が予定されている日に庁舎に半旗を掲げるかどうかについては、
本日意見書が可決したことの重み、
佐久市長のように考えるのが道理であること、
鎌倉市を地元とする自民党衆議院議員と旧統一教会の強い結びつきが明らかになったことに対する市民の失望感(政治不信)
―これらを考慮した賢明な判断を願うところです。