鎌倉市の本庁舎整備~ 多様な論点の整理も必要では!!

5月18日、『これからどうなる?本庁舎整備 少し角度を変えて見てみると』と題したトークサロン(市政報告会)を鎌倉生涯学習センター集会室で開催しました。
「少し角度を変えて」というのは、県内で2011年以降に着工した5市1町の庁舎整備事例と計画中の2市1町の事例を紹介して、鎌倉市の本庁舎整備を他市町との比較の中で見てみよう、という趣旨です。

 他市町の庁舎整備事例
4月30日に横浜で開催された「かながわ市民オンブズマン」第27回総会の折に、それら7市2町の庁舎整備についての調査結果の報告を行いました。
各市町(鎌倉市を除く)の所管課に対してオンブズマン事務局が行った書面照会とweb記載事項の調査

今回のトークサロンでは、前半でその調査結果を紹介しました。
庁舎の規模・整備費は様々ですが、庁舎整備の理由としては共通して「老朽化」「耐震性不足」「狭隘・庁舎の分散化」の3点が挙がっています。
一方、用地に自然災害のリスクがあっても対策を講じることで当該用地での庁舎整備を行っている複数の事例があり、柏尾川の水害リスクに対する懸念の声が根強い鎌倉市とは対照的です。
なお、鎌倉市を除く6市2町で整備費の財源確保で官民連携手法を採用したところはありませんでした。

トークサロンで使用したPPTスライド(抜粋・合成)

市役所移転反対理由を論点整理のために分類
後半では、多様な市役所移転反対論について、私がどのように考えているかをお話しました。
その際、移転反対論を次のように3分類して提示しました。参加者からは「乱暴な分類だ」とお𠮟りを受けることも覚悟していましたが、「わかりやすい分類」と予想外に好評でした。

市役所移転反対論(トークサロンPPTスライドより)

中列の「既に解決策が示されている、或いは合理的な説明が施されている反対論」について補足します。

移転先には、柏尾川の洪水のリスクがある については、次のスライドを示しました。

鎌倉市が繰り返し説明している上記内容に加え、岐阜市庁舎の災害対応の配慮について紹介

地方自治法4条2項に抵触 については
本サイト2022年2月28日および3月2日付の記事 鎌倉市役所の深沢移転は地方自治法4条に照らして違法なのか?! で詳細に述べている内容を説明。

土壌汚染の問題 については、次のスライドを示しました(出典は、2019年9月議会でのまちづくり計画部長の答弁)。

現在地で高層の庁舎に建替えればよい については
本サイトの1つ前の記事(2023年5月5日)「鎌倉市役所の現在地に高層の庁舎は建てられない」とは で述べていることを説明。

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私としては、上掲分類の右列「解決策・対応策が十分に示されていない事項についての反対論」に耳を傾け、解決策・対応策を示していくことが大切だと考えています。
トークサロンの参加者の中には、現在地で整備できないなら深沢に移転するのはやむをえないと考える方と、移転に批判的な方とがいらっしゃいました。それぞれに語っていただいた、大事だと考える点、気がかりな点などについても、今後の議論に生かしたいと思います。