憲法9条シール投票
4月29日、連休でたいへんな人出の鎌倉駅東口で「憲法9条 守る?変える?全国投票」が開催されました。憲法9条について、守る、変える、わからないの3つの部分に区分けされた投票ボードを手にしたメンバーが、丸いシールをボードに貼って各自の意思を示してくれるよう通りかかる人に呼びかけます。私も早速参加して赤いシールを貼ってきました。
このシール投票は今年で8回目、例年憲法記念日の前後に行われています。今年は4月21日~5月6日に全国37カ所で実施され、投票結果は、総理大臣、衆参両院議長、全国会議員に届けられます。
鎌倉駅東口での投票結果を主催者グループに確認したところ、1時間半の実施時間内の投票総数(441票)の内訳は、憲法九条 守る:363票(82%)、変える:44(10%)、わからない:34(8%)であったとのことです。
憲法改正の発議要件を定めた憲法96条を改定し、衆参両院のすべての議員の3分の2以上の賛成という要件を「過半数」に緩和しようとする安倍政権。96条改定の先に目指しているのは戦争放棄を定めた9条の改定です。こうした動きを牽制して、憲法は「すべての人々が個人として尊重されるために、最高法規として国家権力を制限し、人権保障をはかる(日弁連宣言2005年抜粋)」もの、という立憲主義の理念に立ち返って論じる声もいつになく聞こえてきます。市民が街角でのシール投票で気軽に意思表示をすることも、憲法論議への参加の一形態。鎌倉では熱心なメンバーにより毎年実施されています。