使い捨て容器No!の鎌人いち場

初夏を思わせる日差しのもと、「鎌人いち場」が由比ガ浜の海浜公園で開催されました。鎌倉NPOセンター10周年記念事業として始まった鎌人いち場は今回が第9回。繋がる東北、食べる場、売る場、知る場、交わる場の各エリアに分かれて多彩な出店、企画がひしめきあい、人が集う「場」のエネルギーが伝わってきます。この鎌人いち場、ずっと「ごみゼロ」を掲げて開催されてきており、ゴミは出さない、出してしまったゴミは持ち帰る、「食べる場」では使い捨て容器は禁止、というルールで運営されています。

 「食べる場」で活躍していたのが、鎌倉のNPO法人游風による、リユース食器と国産材で作られたWA器でした。写真は、使用済み食器を回収する食器ブースです。リユース食器はポリプロピレン製で、山梨県南巨摩郡のNPOがレンタル事業として展開しているのを利用、一方WA器(写真右の茶色い皿)は九州産の間伐材を利用して作った1回使いきりの食器です。リユース食器の方は、積み重ねやすく、運搬用のコンテナも工夫されていて、レンタル事業としての利用の拡大が期待されます。また、WA器は使用後に回収して長谷の炭屋さんの炉で炭にしてもらっているそうです(炭の使いみちはいろいろ。私は自宅の収納スペースの消臭用に一袋購入してみました)。WA器については以前にも游風のメンバーの方から説明をうけたことがあり、木材の建材に使わない部分をスライスしてプレスしたもの、と聞いて実物を見てみたいと思っていました。間伐材の利用拡大の意味でも注目したい取組みです。