議会ウォッチャーズの総会で講演―議会だよりに「意外」の声

県内の議会ウォッチ団体が参集
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15日、茅ヶ崎市で開催された「開かれた議会をめざす神奈川市民団体連絡会」(県内14団体が参加、世話人・赤倉昭男ほか6名)第6回総会の第2部で、「内側から見た議会~議会を開くって何だろう?」と題した講演を行いました。
 私が鎌倉市議会議員になる前に事務局長を務めていた「かながわ市民オンブズマン」は、同連絡会が
2007年に発足した時からの参加団体。県下の議会を長年外からウォッチしてきた者が、議会の中に身を置くようになって、議会に対する見方がどのように変わったか話すように求められての講演です。

 前半は、圧倒的な多数会派が存在しない、一般質問に(2時間以内を目途とはするが)時間制限や回数制限が設けられていない、他議会と比べると陳情の審査に時間をかける…等の鎌倉市議会の特徴や、休憩が多い理由、一般質問の答弁調整をどう考えるか、議会事務局頼みの領域はどこか、といったテーマで話しました。後半は、12月議会に上程予定の鎌倉市議会基本条例()の内容を織り込んで、議会基本条例は議会改革につながるのかという投げかけを行いました。参加者が活動する自治体の議会では、茅ヶ崎市議会を始めとして議会報告会を既に実施しているところがあり、状況の比較もできました。

誰の質問かわからない議会だより
 鎌倉市議会の現状について多岐にわたって話した中で最も驚かれたのは、「かまくら議会だより」の一般質問の報告記事が質問議員名を付さずにまとめられていることです。鎌倉市議会がそんなに遅れているとは意外…という反応。実は、つい先頃の議会広報委員会でも、質問議員名を付す形で記事を編集するよう提案したのですが、「議員ごとの質問と答弁内容をまとめる形式で編集していた時期もあったが、『見直し』が行なわれて現状の形式に戻ったのだから、今のままでよいのだ」という理由にならない理由で、私の意見は退けられました。このことを話したところ、さらに驚かれました。

茅ヶ崎市議会でも休憩にせずに陳情者の意見陳述を実施!
 新しい情報も入手しました。陳情の取り扱いについてです。鎌倉市議会では、陳情が付託された委員会で陳情を提出した人が意見陳述を行うことができます。しかし、意見陳述とその後の委員との質疑応答は「休憩」を取って行われており、インターネット中継はされず、会議録にも残りません。これを休憩としないで行うように見直すべきだと議会運営員会の検討会の中で主張しましたが、圧倒的少数意見で取り上げられず、残念に思っていたところでした。議運検討会では、陳情者の意見陳述を休憩中としない運用を始めている事例として藤沢市議会をあげました。その時点では藤沢市議会の事例しか把握していませんでしたが、この日参加の茅ヶ崎市議会議員から、茅ヶ崎市議会でも今年
6月から藤沢市と同様の運用を始めて問題なく進んでいる、との情報を提供してもらいました。
 「外」からの視点で鎌倉市議会を点検することも大事だと思った
1日でした。