北鎌倉・六国見山のヤマザクラ

六国見山展望台からの眺め

斜面に置かれた有効利用できそうな間伐材

 春と秋に円覚寺、東慶寺、浄智寺の参道で催される北鎌倉「匠の市」。第31回目となる2015年春は、この週末(4月4,5日)の開催です。4日には、市民の手による手工芸品や菓子、パンなどの「市」と同時開催で、六国見山のシンボルツリー・夫婦桜を探訪するウォークや浄智寺書院でのブルーグラス・コンサートが行われました。

 六国見山の散策は、朝方の雨で出足が鈍ったこともあり、参加者10数名にとどまりましたが、「頂上」に近い展望台周辺では、満開のヤマザクラを見ることができました。散策を主催した市民グループは、日頃六国見山の高野台側の斜面で間伐などの手入れをしている方たち。展望台の手前の高台の平地は、以前は一面ササに覆われていて歩ける部分が限られ、桜の木もよく見えない状態だったそうです。斜面部分には成長し過ぎて倒れるおそれのある木もあり、順次選定して間伐を進めたい、というのがメンバーの方たちの考えです。さらには、その間伐材(スギ、ヒノキ)の有効利用も目指しており、現状においてある様々な制約を乗り越える方法を検討中、とのことでした。
 間伐を含め、斜面地の樹木管理を行っていくことは、土砂崩れの予防上必要なことで、それを主体的に進めようとする市民と行政が連携を深めることが求められます。