鎌倉市の市民活動推進条例制定は、来年度に!

(仮称)市民活動推進条例(素案)は、11月の意見募集(パブリックコメント)を経て、2月議会に上程される予定でしたが、松尾市長は先週、今年度内の条例制定を見直し、来年度に「条例と指針をセットで」提案する方針に転換したそうです。

当初は、理念を定めた条例を今年度内に制定し、ユニークな名称の条例への関心を呼び起こした上で、来年度に「条例に基づいた基本的な考え方や、具体的な施策を示した指針」を策定する二段構えの方針でした。
しかし、パブコメに寄せられた意見には、『自分たちのまちなんだから自分たちでなんとかやってみようという想いを共有して行動するための条例』という長いタイトルと、それと対照的に短い条文について、「従来の枠にとらわれなくてよい」「ジブンゴトとして捉える姿勢がよい」等の賛成意見があった一方、「条文を見ても何について定めたものかわからない」、「市が何をしようというのか指針ができるまでわからないのはおかしい」という批判的な意見も多く寄せられました。

私は「今年度の段階では中身がない、ラッピングだけのラッピング条例」と11月11日付の記事で述べました。
条例だけ先行させず、指針に中身を入れ込んだ上で両方一緒に示す、という今回の方針転換は、大変良かったと思います。
今の鎌倉市の状況を多面的に見て、市民と行政が手を携えてまちづくりを進めていく上で明確にしなければならないことは何か。その点を丁寧に検討して指針が作られることを望みます。

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12月議会では、条例(素案)についての関連質問を行いました(12月14日)。
まだ会議録が作られていないので部長答弁は省略し、質問部分の手持ちメモを貼り付けます。問題意識が伝わるでしょうか。
市民協動についての関連質問(保坂)